「取り急ぎ」の意味と使い方|取り急ぎご連絡までは失礼?メール例文と言い換え

「取り急ぎ」の意味と使い方|取り急ぎご連絡までは失礼?メール例文と言い換え 敬語・ビジネス言葉

「取り急ぎ」の意味と使い方|取り急ぎご連絡までは失礼?メール例文と言い換え

「取り急ぎ」と書くと、早く伝えたい気持ちは出せます。
ただ、使い方を間違えると「雑に済ませた」「お礼や謝罪が軽い」と受け取られてしまうこともあります。

この記事では、ビジネスメールで失礼にならない「取り急ぎ」の使い方を、例文と言い換えまで含めて整理します
社外・社内・チャットの違いも押さえるので、迷ったときの判断が早くなります。

この記事で分かること
  • 「取り急ぎ」の正しい意味と、「とりあえず」との違い
  • 失礼に見えるNGパターンと、角が立たない整え方
  • 取り急ぎを入れるときの“安全な文章の骨格”(要件→次の一手)
  • すぐ使えるメール例文と言い換え(場面別の早見表つき)
  • 取引先・上司など社外でより丁寧に見せる言い換えの選び方

  1. 「取り急ぎ」の意味とは?一言でいうと「要件だけ先に急いで伝える」
    1. 辞書的な意味:儀礼や説明を省いて用件だけを急ぎ伝える
    2. ニュアンス:詳細は後で補う前提(速報・暫定連絡)
    3. 「とりあえず」との違い:急ぎの要件/後続連絡の前提があるか
  2. 使っていい場面:先に「結論だけ」知らせたいときに強い
    1. OK例:可否連絡・日程調整・到着/遅延・共有の一次報告
    2. 置き場所:冒頭で“取り急ぎ”→要件→次の一手が安全
    3. 一文だけで終えない:追送(詳細・資料・理由)の予告を添える
  3. 失礼に見えるのはここ:取り急ぎがNGになりやすい3パターン
    1. お礼・謝罪に使うと「とりあえず感」が出やすい
    2. 時間が空いた後に使うと違和感(急いでないのに急ぎ口調)
    3. 「取り急ぎご連絡まで」だけで終えると打ち切り感が出る
  4. 書き方の骨格:件名→冒頭→要件→次アクションで「雑さ」を消す
    1. 件名:用件+要点(必要なら期限)で判断負荷を下げる
    2. 本文テンプレ:取り急ぎ+結論→補足(最小)→追送予告→締め
    3. 丁寧化のコツ:「次に何をするか」を必ず一文で置く
  5. 場面別「取り急ぎ」メール例文と言い換え早見表(保存用)
    1. 早見表
    2. 使い分けルール:社外は丁寧版寄せ、社内は速度優先でも可
    3. コピペ完成形(社外・社内・チャット)
  6. 丁寧な言い換え:取り急ぎを使わずに急ぎ感を出す表現
    1. まずはご連絡申し上げます/まずはご報告まで
    2. 急ぎご連絡いたします/早速ご連絡いたします(乱用注意)
    3. 概要のみ先に共有します/要点だけ先にお送りします
  7. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 「取り急ぎご連絡まで」は失礼?目上・取引先ではどうする?
    2. Q2. お礼・謝罪で使っていい?避けた方がいいケースは?
    3. Q3. 「とりあえず」との違いは?置き換えるなら?
    4. Q4. どのくらい時間が空いたら使わない方がいい?
    5. Q5. チャットで使うときの安全な短文化は?
  8. まとめ|「取り急ぎ」は“要件だけ先に+次を置く”が正解
    1. 意味は「急いで用件だけ」。丁寧さは“次の一手”で補える
    2. 失礼に見える原因は「打ち切り感」と「後続が見えないこと」
    3. 迷ったら言い換えで安全運用(まずはご連絡/概要のみ共有)
    4. ことのは先生よりひとこと

「取り急ぎ」の意味とは?一言でいうと「要件だけ先に急いで伝える」

「取り急ぎ」は、メールやチャットでよく使われる便利な言葉です。
ただし便利な反面、文脈が弱いと「雑に済ませた」「礼を省いた」と見られやすいので、意味と前提を押さえておくと失敗が減ります。


辞書的な意味:儀礼や説明を省いて用件だけを急ぎ伝える

「取り急ぎ」は、丁寧な挨拶や詳しい経緯説明をいったん省いて、要点だけ先に届けるときの表現です。
ポイントは「急いでいるのは連絡であって、相手を急かすための言葉ではない」という点です。

よくある使われ方は次の2つです。

  • 本文冒頭に置く:要点先出し(速報・暫定連絡)
  • 結びに置く:まず連絡だけ入れる(詳細は追って)

例(本文冒頭)
取り急ぎ、要点のみご連絡いたします。詳細は整理でき次第、追って共有いたします。

例(結び)
まずは取り急ぎご連絡まで申し上げます。後ほど改めてご案内いたします。

※「取り急ぎご連絡まで」だけで終えると、ぶっきらぼうに見えることがあるため、後段の一文で“次の手”を添えるのが安全です。


ニュアンス:詳細は後で補う前提(速報・暫定連絡)

「取り急ぎ」は、情報が未確定でも投げてよい免罪符ではありません。
むしろ、現時点で確実に言える要件だけ先に渡し、残りは後で補うという約束を含みます。

そのため、次のどちらかをセットにすると印象が安定します。

  • いつ補うかを言う:本日中に/明日午前までに/○時までに
  • 何を補うかを言う:詳細資料/確定版の日時/正式な手順

例(補う前提を明確化)
取り急ぎ、会議の開始時刻のみ先に共有いたします。議題と資料は本日18時までにお送りします。

例(未確定を丁寧に扱う)
取り急ぎ、現時点の進捗をご報告します。確定次第、正式な日程を改めてご連絡いたします。

ここが曖昧だと、「結局どうなるの?」が残って相手の判断負荷が上がり、印象も落ちやすくなります。


「とりあえず」との違い:急ぎの要件/後続連絡の前提があるか

混同されやすいのが「とりあえず」です。
結論から言うと、ビジネス文脈では 「取り急ぎ」>「とりあえず」 の順でフォーマルです。

違いを短く整理するとこうです。

  • 取り急ぎ:要点を急いで先出しする。あとで補う前提が強い(ビジネス向き)
  • とりあえず:いったん仮置き・暫定対応のニュアンスが強い(カジュアル/軽く見えることがある)

比較例(同じ内容でも印象が変わる)

  • とりあえず送ります。→ 乱暴・投げた印象になりやすい
  • 取り急ぎお送りします。詳細は追って共有します。→ 先出し+補足の約束が成立する

社外メールや目上相手では、「とりあえず」は避けて「取り急ぎ」または別の丁寧表現に寄せた方が無難です。


使っていい場面:先に「結論だけ」知らせたいときに強い

「取り急ぎ」が最も活きるのは、相手が判断や次の行動に移れるように結論だけ先に渡したいときです。
逆に、結論がない/何をしてほしいか不明なまま使うと「雑」「投げた」印象になりやすいので、用途を限定して使うのが安全です。


OK例:可否連絡・日程調整・到着/遅延・共有の一次報告

「取り急ぎ」は、次のように相手が今すぐ必要としている情報を先出しする場面と相性が良いです。

  • 可否連絡(参加可否/承認可否/対応可否)
  • 日程調整(候補日提示/変更連絡/確定連絡)
  • 到着・遅延連絡(到着予定/交通遅延/開始に間に合わない)
  • 共有の一次報告(結論だけ先出し/進捗の速報/障害の第一報)

OK例(可否)
取り急ぎ、○月○日の打ち合わせは参加可能です。詳細は後ほど確認のうえ追ってご連絡します。

OK例(日程)
取り急ぎ、候補日を3点お送りします。ご都合の良い日時をご指定ください。資料は本日中に共有します。

OK例(遅延)
取り急ぎ、電車遅延のため到着が10分ほど遅れそうです。到着次第すぐにご連絡いたします。

OK例(一次報告)
取り急ぎ、結論のみ共有します。本件はA案で進める方向で合意しました。議事メモは整理でき次第お送りします。

ポイントは、いま相手が困るのは「情報がないこと」であり、要点だけでも先に届くと相手の負担が下がる、という設計です。


置き場所:冒頭で“取り急ぎ”→要件→次の一手が安全

置き場所は、基本的に 冒頭 が最も安全です。
「いまは要点だけ先に言うメールです」と宣言してから要件を出すと、読み手が迷いません。

おすすめの型(短文で崩れない順番)
  • 取り急ぎ(先出し宣言)
  • 要件(結論)
  • 次の一手(いつ・何を・どうする)

例(冒頭型)
取り急ぎ、結論のみご連絡いたします。
本件はAで進めて問題ありません。
詳細は本日16時までに資料を添えて共有いたします。

例(冒頭型:依頼・調整)
取り急ぎ、日程の候補をお送りします。
第1希望:○/○(火)10:00-10:30
第2希望:○/○(水)15:00-15:30
詳細は確定後、招集をお送りします。

※結びに置く場合もありますが、「取り急ぎご連絡まで」で終えると余韻が冷たくなりやすいので、“次の一手”を本文内で先に出しておくのがコツです。


一文だけで終えない:追送(詳細・資料・理由)の予告を添える

「取り急ぎ」の弱点は、要点しかないぶん相手の不安が残りやすいことです。
そこで、最後に長文で盛るのではなく、一文だけ予告を足して安心を作るのが最適解です。

添えると強い予告のパターン
  • 詳細はいつ送るか:本日中に/明日午前までに/○時までに
  • 何を送るか:資料/確定版/手順/理由(言える範囲で)
  • 相手に何をしてほしいか:ご確認/ご返信/候補日の選択

例(追送の予告)
取り急ぎご連絡いたします。詳細(経緯と対応案)は本日中に改めて共有いたします。

例(資料の予告)
取り急ぎ要点のみお送りします。関連資料は追って添付いたします。

例(相手のアクション明確化)
取り急ぎ候補日をお送りします。ご都合の良い日時をご返信ください。確定次第、招集をお送りいたします。

「取り急ぎ」自体は礼を省く宣言なので、省いた分は“次の一手”で補う。これだけで雑さが消えます。


失礼に見えるのはここ:取り急ぎがNGになりやすい3パターン

「取り急ぎ」は便利ですが、使いどころを外すと“雑に片づけた”印象になりやすい言葉です。
特に相手が「礼」や「配慮」を期待している場面では、たった一語で温度感がズレます。


お礼・謝罪に使うと「とりあえず感」が出やすい

お礼や謝罪は、相手が受け取る価値が「用件」よりも気持ち(誠意・丁寧さ)に寄ります。
そこに「取り急ぎ」を乗せると、内容が軽く見えたり、形式的に見えたりしがちです。

NG例(お礼)
取り急ぎ、お礼まで。
→「急いで済ませた」印象になりやすい

OK例(お礼:急ぎ感を出さない)
まずはお礼を申し上げます。本日はありがとうございました。
(補足があるなら)詳細は別途まとめてご連絡いたします。


NG例(謝罪)
取り急ぎ、お詫び申し上げます。
→謝罪は“取り急ぎ”で済ませない方が安全

OK例(謝罪:先に謝る、次に対応)
このたびはご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
取り急ぎ、現時点の状況と対応方針のみご連絡いたします。
詳細は○時までに改めてご報告いたします。

※「取り急ぎ」を使うなら、謝罪やお礼そのものではなく、状況共有や対応連絡の部分に限定すると角が立ちにくいです。


時間が空いた後に使うと違和感(急いでないのに急ぎ口調)

「取り急ぎ」は“今まさに急いで送っている”ニュアンスがあるため、
返信が遅れたあとに突然使うと、読み手が引っかかります。

違和感が出る例
(数日後)取り急ぎ、ご連絡いたします。
→「どこが取り急ぎ?」となりやすい

直し方は2つです。

  • 遅れた事実を先に置く
    ご連絡が遅くなり申し訳ございません。取り急ぎ、結論のみお送りします。
  • 取り急ぎを外して自然な導入にする
    ご連絡いたします。まずは結論からお伝えします。

「急いで送っている」より、「遅れを認めて要点を出す」方が誠実に見えます。


「取り急ぎご連絡まで」だけで終えると打ち切り感が出る

この締め方は、便利な反面、相手には「話を切った」「投げた」と感じられやすいです。
特に、相手が次の行動を迷う状況だと不親切になります。

NG例
取り急ぎご連絡まで。
→次にどうすればいいか不明/冷たい印象

安全な直し方は「次の一手」を一文だけ足すことです。

改善例(次の一手を置く)
取り急ぎご連絡まで。詳細は本日中に改めてお送りします。

改善例(相手のアクションを明確化)
取り急ぎご連絡まで。ご都合の良い候補日を一つご返信ください。

改善例(確認済み・確定まで書く)
取り急ぎご連絡まで。確定しましたら招集をお送りします。

要するに、「取り急ぎ」で省略した分を、次の行動が分かる一文で補うのが正解です。


書き方の骨格:件名→冒頭→要件→次アクションで「雑さ」を消す

「取り急ぎ」が雑に見えるかどうかは、言葉そのものより構造で決まります。
結論だけ先に送るなら、相手が迷わないように「判断材料」と「次の動き」を先回りして置くのが正解です。


件名:用件+要点(必要なら期限)で判断負荷を下げる

件名は“開く前に理解できるか”が勝負です。
「取り急ぎ」を本文で使う場合ほど、件名で要点を明示すると雑さが消えます。

基本形(迷わない)
  • 【ご連絡】◯◯の件(結論:承認済み)
  • 【日程の件】◯/◯(火)14:00で確定しました
  • 【一次報告】◯◯の進捗(現時点:対応中)

期限が絡む場合(判断が必要なときだけ)

  • 【ご確認依頼】◯◯の最終確認(本日17時まで)
  • 【至急/要判断】◯◯の可否(本日中にご返信希望)

※「至急」は乱用すると荒く見えるので、相手が“今すぐ判断”する必要があるときだけに絞ると安全です。


本文テンプレ:取り急ぎ+結論→補足(最小)→追送予告→締め

「取り急ぎ」は冒頭に置き、すぐ結論を出します。
その後は“最低限の補足”に留め、最後に必ず「追送」と「次」を置きます。

テンプレ(コピペ可)
  • 取り急ぎ、結論(可否・確定・状況)だけ先にご連絡いたします。
  • 【結論】◯◯は(承認されました/◯/◯で確定しました/現在◯◯対応中です)。
  • 【補足(最小)】現時点の状況は◯◯です。(※理由や詳細は長くしない)
  • 【追送予告】詳細(資料/手順/見積/原因)は◯時までに改めて共有いたします。
  • 【締め】お手数ですが、(ご確認/ご返信/ご判断)をお願いいたします。

短い実例(一次報告)
取り急ぎ、現状のみご連絡いたします。
本件は現在、原因確認中です。復旧見込みは判明次第、○時までに改めてご共有します。
恐れ入りますが、いったんご承知おきください。

短い実例(確定連絡)
取り急ぎ、日程確定のご連絡です。
◯/◯(火)14:00〜で確定いたしました。招集はこの後お送りします。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。


丁寧化のコツ:「次に何をするか」を必ず一文で置く

「取り急ぎ」を丁寧に見せる最短ルールはこれです。

  • 自分が次にすること(いつ・何を送るか)
  • 相手にしてほしいこと(確認・返信・判断)

どちらか一方でも置くと、打ち切り感が減ります。両方あると完璧です。

次を置く一文例(自分側)

  • 詳細は本日中に改めてお送りします。
  • 資料は整い次第、別メールで共有いたします。
  • 進捗が動き次第、すぐ続報いたします。

次を置く一文例(相手側)

  • 可能/不可だけでもご返信いただけますと助かります。
  • ご都合の良い候補を一つお知らせください。
  • 本メールにて「承知しました」とだけご返信ください。

「取り急ぎ」を使うなら、結論+次のセットで“雑さ”はほぼ消せます。


場面別「取り急ぎ」メール例文と言い換え早見表(保存用)

「取り急ぎ」を使うか迷う場面はだいたい決まっています。
ここでは、そのまま貼って使えるOK例と、社外でも角が立ちにくい丁寧版の言い換えを、場面別にまとめます。


早見表

シーン目的OK例(取り急ぎ文)丁寧版(言い換え)次に置く一文(追送・確認)NG例(理由)
可否連絡結論だけ先に伝える取り急ぎ、可否のみご連絡いたします。結果は可です。まずは可否のみ先にご連絡いたします。結果は可です。詳細は本日中に改めてご共有いたします。取り急ぎ可です(短すぎて雑に見える)
日程確定確定を即共有取り急ぎ、日程確定のご連絡です。◯/◯◯時で確定しました。日程確定のため、先にご連絡いたします。◯/◯◯時で確定しました。招集はこの後お送りします。取り急ぎ確定です(相手が動けない)
遅延・到着状況の速報取り急ぎ、到着が遅れております。◯分ほど遅れ見込みです。まずは状況のみ先にご連絡いたします。◯分ほど遅れ見込みです。到着次第、改めてご連絡いたします。取り急ぎ遅れます(見込みがなく不安)
障害・不具合一次報告取り急ぎ、障害発生の一次報告です。現在確認中です。現状の一次報告として、先にご連絡いたします。現在確認中です。復旧見込みは判明次第、続報いたします。取り急ぎご報告まで(打ち切り感)
資料送付要点だけ先出し取り急ぎ、要点のみ先にご共有いたします。添付は後ほど送付します。先に要点のみご共有いたします。添付は後ほど送付します。添付は◯時までに別メールで送付いたします。取り急ぎ送ります(何を送るか不明)
変更・差し替え更新点の周知取り急ぎ、◯◯を差し替えました。最新版は添付の通りです。更新のため、先にご連絡いたします。最新版は添付の通りです。旧版は破棄で問題ないかご確認ください。取り急ぎ変えました(影響が不明)
返信遅れ受領だけ先に返す取り急ぎ、受領のご連絡です。確認の上、改めてご返信いたします。まずは受領のご連絡を申し上げます。確認の上、改めてご返信いたします。返答は◯日◯時までにお送りします。取り急ぎ(本文なしで不親切)
お礼・謝罪気持ちを伝える(原則おすすめしない)取り急ぎ、御礼申し上げます。このたびはありがとうございました。まずは御礼申し上げます。詳細は追って改めてご連絡いたします。取り急ぎすみません(とりあえず感が出る)

使い分けルール:社外は丁寧版寄せ、社内は速度優先でも可

  • 社外(取引先・顧客)
    「取り急ぎ」は便利ですが、相手によっては雑に見えます。
    迷うなら 丁寧版の言い換え(まずは/先に/一次報告として)に寄せるのが安全です。
  • 社内(同僚・上司)
    スピード重視で「取り急ぎ」を使っても問題になりにくいです。
    ただし、次に置く一文(いつ何を送るか/相手に何をしてほしいか)だけは省かないのが鉄則です。

コピペ完成形(社外・社内・チャット)

1)社外メール(丁寧版寄せ)
件名:【一次報告】◯◯の件(現状共有)
本文:
いつもお世話になっております。◯◯の◯◯です。
まずは現状のみ先にご連絡いたします。現在、◯◯のため確認を進めております。
復旧見込みは判明次第、本日◯時までに改めてご連絡いたします。
恐れ入りますが、いったんご承知おきください。

2)社内メール(速度優先でも雑に見せない)
件名:取り急ぎ共有:◯◯の件(結論のみ)
本文:
取り急ぎ、結論だけ共有します。◯◯は◯◯で進めます。
背景と詳細は◯時までに追送します。
確認しておいてほしい点は◯◯です。

3)チャット(短文+次の一手)
取り急ぎ状況だけ。◯◯が発生していて今確認中。
◯時までに見込みを出して、続報します。
急ぎ判断が必要なら言ってください。


丁寧な言い換え:取り急ぎを使わずに急ぎ感を出す表現

「取り急ぎ」は便利ですが、社外では「とりあえず感」が出ることがあります。
急ぎ感は残しつつ、雑に見えない言い換えを持っておくと安全です。


まずはご連絡申し上げます/まずはご報告まで

特徴
  • 急ぎの一次連絡を、最も無難に言える型。社外向けの汎用性が高いです。

使える場面:可否連絡、一次報告、受領連絡、状況共有

例文(メール)

  • まずは可否のみご連絡申し上げます。結論として、対応可能です。
  • まずは状況のご報告まで申し上げます。現在、確認を進めております。
  • まずは受領のご連絡を申し上げます。確認の上、改めてご返信いたします。
注意点
  • 「まずはご報告まで」だけで終えると打ち切り感が出るので、次の一手(続報予定・期限)を必ず添えます。

急ぎご連絡いたします/早速ご連絡いたします(乱用注意)

特徴
  • 「急いで送った」ことが明確に伝わる反面、乱用すると圧が出ます。

使える場面:期限が近い/即時判断が必要/相手の作業が止まっているとき

例文(メール)

  • 期限が迫っているため、急ぎご連絡いたします。結論として◯◯で進めます。
  • 本件、判断が必要なため早速ご連絡いたします。候補日は以下の3点です。
  • ご確認をお願いしたく、急ぎご連絡いたします。◯日◯時までにご意向を伺えますと幸いです。
乱用注意のポイント
  • 相手の負担が増える内容(修正依頼・急なお願い)ほど、「急ぎ」の理由(期限・背景)を一言添えた方が角が立ちません。
  • 連発すると「いつも急いでいる人」に見えやすいので、普段は一つ前の「まずは」系が安全です。

概要のみ先に共有します/要点だけ先にお送りします

特徴
  • 「省略した理由」が明確で、雑に見えにくい。取り急ぎの代替として最も実務向きです。

使える場面:資料・議事録・差し替え・障害報告・方針共有

例文(メール/チャット)

  • 概要のみ先に共有いたします。詳細は◯時までに追ってお送りします。
  • 要点だけ先にお送りします。添付資料は整理後、別便で送付いたします。
  • 結論のみ先に共有します。背景はこの後、補足します。
  • 速報として現状のみ共有します。復旧見込みは判明次第お送りします。
コツ
  • この型は、最後に必ず「いつ・何を追送するか」を置くと完成度が上がります。
    例:「詳細は本日17時までに追送します」「添付は次メールで送付します」など。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「取り急ぎご連絡まで」は失礼?目上・取引先ではどうする?

結論として、失礼と断定はできませんが、目上・取引先ではぶっきらぼう(打ち切り)に見えやすいため避けた方が安全です。
特に「取り急ぎご連絡まで。」だけで終えると、相手は次の行動が分からず不安になります。

社外での安全な置き換え
  • まずは取り急ぎご連絡申し上げます。詳細は追ってご案内いたします。
  • まずは要点のみご連絡いたします。◯時までに補足をお送りします。
  • まずはご報告まで申し上げます。続報が入り次第、改めてご連絡いたします。
どうしても「取り急ぎ」を使うなら
  • 「次の一手」を必ず添えるのが条件です。
    例:取り急ぎご連絡いたします。詳細は本日中に追送いたします。

Q2. お礼・謝罪で使っていい?避けた方がいいケースは?

基本は、お礼・謝罪の主文に「取り急ぎ」を置くのは避けた方が無難です。
理由は、感謝や謝罪は「急いで済ませた」印象と相性が悪く、とりあえず感が出やすいからです。

避けたい例

  • 取り急ぎお礼まで。
  • 取り急ぎお詫びまで。

安全な言い換え

  • まずはお礼申し上げます。詳細は改めてご連絡いたします。
  • まずはお詫び申し上げます。原因と再発防止は整理の上、追ってご報告いたします。
例外として使いやすい場面
  • 「謝罪が主目的」ではなく、一次報告(事実・対応)を急いで伝えるとき。
    例:取り急ぎ、現時点の状況をご報告いたします。復旧見込みは追ってご連絡いたします。

Q3. 「とりあえず」との違いは?置き換えるなら?

大きな違いはここです。

  • 取り急ぎ:急ぎの一次連絡。後で補う前提がある(速報・暫定)。
  • とりあえず:仮対応・暫定処理。文脈次第で軽さ/投げやりに見えることがある。

置き換えるなら(メール向け)

  • まずはご連絡申し上げます
  • まずは要点のみ共有いたします
  • 概要のみ先にご案内いたします
  • 結論のみ先にお知らせいたします

「とりあえず」は社外では避け、社内でも多用しない方が安全です。


Q4. どのくらい時間が空いたら使わない方がいい?

明確な時間の決まりはありませんが、目安としてはこう考えると実務で迷いません。

使って自然な範囲

  • その日のうち(午前の件→午後、当日中の一次連絡)
  • 直前に発生したトラブル・変更(遅延、障害、日程の再調整)

違和感が出やすい範囲

  • 1日以上空いているのに「取り急ぎ」(急いでないのに急ぎ口調)
  • 返信が遅れた言い訳としての「取り急ぎ」
迷ったら

「取り急ぎ」を外して、
「ご連絡が遅くなり失礼いたしました」「まずはご連絡申し上げます」
に切り替えるのが安全です。


Q5. チャットで使うときの安全な短文化は?

チャットはテンポが速いぶん、「取り急ぎ」が打ち切りに見えやすいです。
安全策は、短くても次を置くことです。

安全な短文化テンプレ

  • 取り急ぎ、結論だけ共有します。詳細は後ほど送ります。
  • 取り急ぎ、◯◯まで確定です。資料は追って共有します。
  • 取り急ぎ状況共有です:◯◯。続報あれば更新します。
  • まずは要点だけ:◯◯。確認でき次第、追記します。

逆に避けたい短文

  • 取り急ぎ共有まで。
  • 取り急ぎ連絡です。

この2つは「相手に丸投げ」に見えやすいので、一言だけでも具体(結論・状況・期限)を入れるのがコツです。


まとめ|「取り急ぎ」は“要件だけ先に+次を置く”が正解

意味は「急いで用件だけ」。丁寧さは“次の一手”で補える

「取り急ぎ」は、儀礼や詳細を省いて要件(結論)だけを先に伝える言葉です。
丁寧さが足りないと感じさせないコツは、言葉遣いを飾るよりも、次に何が起きるか(追送・締切・確認事項)を一文で置くことです。

  • 取り急ぎご連絡いたします。詳細は本日中に追ってお送りします。
  • 取り急ぎ結論のみ共有します。資料は整い次第、別途送付します。

失礼に見える原因は「打ち切り感」と「後続が見えないこと」

失礼に見えるのは、「取り急ぎ」そのものというより、相手が次の行動を判断できない状態を作ってしまう時です。

  • 打ち切り感:「取り急ぎご連絡まで」で終わる
  • 後続が見えない:詳細が来るのか/いつ来るのかが分からない
  • 急いでないのに急ぎ口調:時間が空いてから使う

この3点を避ければ、取り急ぎは実務でかなり便利に使えます。


迷ったら言い換えで安全運用(まずはご連絡/概要のみ共有)

社外・目上・お礼や謝罪が絡む場面では、取り急ぎを外して同じ意図を丁寧に言い換える方が安全です。

  • まずはご連絡申し上げます
  • まずはご報告まで申し上げます
  • 概要のみ先に共有いたします
  • 要点だけ先にお送りします
  • 結論のみ先にお知らせいたします

「急ぎ感」は残しつつ、「とりあえず感」は消せます。


ことのは先生よりひとこと

ことのは先生
ことのは先生

取り急ぎは雑にする言葉ではなく、相手の判断を早く助ける言葉です。
要件を先に渡して、次の動きを一文で添えるだけで、印象はきれいに整います。

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