日程変更のお願いメール|角が立たない理由の伝え方と例文
日程変更をお願いするメールは、内容そのものより「どう伝えるか」で印象が決まります。
理由を詳しく書きすぎると弁解に見え、逆に短すぎると不信感を招きやすい。ここが難しいところでしょう。
うまくいくメールは共通して、相手の負担を減らす情報の出し方になっています。
つまり、謝り方よりも「相手が次にどう動けばいいか」を先に整えることが大切です。
この記事では、日程変更のお願いを角が立たない形にするために、理由の粒度、候補日の出し方、件名と本文の順番を整理します。
例文はコピペできる形で提示しつつ、なぜその書き方が失礼になりにくいのかまで解説します。
この記事で分かること
- 日程変更メールの基本構造(件名→冒頭→理由→候補日→締め)の作り方
- 角が立たない理由の伝え方(詳しすぎず、曖昧すぎない粒度の決め方)
- 返事が来やすい候補日の出し方(3案提示、時間帯のずらし方、所要時間の添え方)
- 状況別に迷わないための早見表(直前変更、体調不良、社内都合、理由を言えない等)
- 返信がないときの確認メールや「至急」を使う条件など、よくある悩みへの対処法(FAQ)
日程変更は謝罪より先に相手の負担を減らすのが正解

日程変更をお願いするとき、つい「まず謝らないと」と考えがちです。
もちろん謝罪は必要ですが、印象を決めるのは謝り方よりも、その後の情報の出し方です。
相手にとって日程変更は、気持ちの問題というより調整コストの問題。
こちらが整った形で提示できれば、同じ変更依頼でも受け止め方は大きく変わります。
ここでは、なぜ「謝罪より先に相手の負担を減らす」が正解なのかを整理します。
相手は予定を組み替えるだけでなく関係者調整も背負う
日程変更のメールを受け取った相手は、単に自分の予定を動かすだけでは済まないことがあります。
特にビジネスでは、次のような“連鎖”が起きやすいでしょう。
こちらが「1件のメールで済む」と思っていても、相手側では複数人が動くことがあります。
だから相手は、内容を見た瞬間にこう考えます。
この判断が重いほど、負担は増え、返信も遅くなりやすいです。
逆に言えば、相手が判断しやすい形に整えれば、角は立ちにくくなります。
角が立つ原因は理由の有無ではなく情報不足と押し付け
日程変更で印象が悪くなるのは、理由があるかないかより、相手が困る状態が残るときです。
具体的には、次の3つが重なると角が立ちやすくなります。
1)何が起きているのかが曖昧
「都合が悪くなりました」だけでは、緊急なのか、調整すれば動かせる話なのかが分かりません。
相手は判断できず、確認の往復が増えます。
2)候補日がなく、相手に丸投げになっている
「別日でお願いします」だけだと、相手が候補日を考え、関係者にも確認しなければなりません。
相手の作業が増えるほど、依頼は“押し付け”に見えやすいでしょう。
3)こちらの都合だけで決め打ちしている
「この日時でお願いします」と一つだけ提示すると、相手の都合が合わないと調整が詰みます。
結果としてやり取りが増え、印象も悪くなります。
つまり、角が立つのは「理由がないから」ではなく、相手が迷う設計になっているからです。
理由は短くても構いません。必要なのは、相手が判断できるだけの情報です。
早く送るより正確に整理して一度で終わらせる
日程変更に気づいたとき、急いで送らないと失礼だと感じるかもしれません。
ただ、急いだ結果、情報が不足すると、結局やり取りが増えて相手の負担が大きくなります。
よくある失敗は次のとおりです。
この状態だと、丁寧に謝っていても評価は上がりません。
相手が欲しいのは謝罪より、調整を一度で終わらせる材料です。
結論としてはこうです。
送る前に30秒でもいいので整理し、相手が一回の返信で決められる形にして送る。
これが最も角が立たず、信頼も守れる進め方です。
まずは骨格:1行要件→短いお詫び→理由→候補日→締め

日程変更メールで迷いが減るのは、文章が上手いときではなく、順番が整っているときです。
相手が知りたいことは決まっています。
この情報を、相手が探さなくて済む順番で並べる。
それだけで「角が立たない」「返信が早い」メールに近づきます。
基本の骨格は次のとおりです。
- 1行要件
何の予定を、変更したいのか
- 短いお詫び
1文で十分
- 理由
粒度を整えて短く
- 候補日
複数案+所要時間
- 締め
相手の主導権を残す
ここからは、この骨格を件名・冒頭・締めの3点に分けて具体化します。
件名で要件が分かる形にする
件名は、本文を開く前の判断材料です。
ここが曖昧だと、相手は「急ぎなのか」「誰の用件か」を判断できず、後回しにされやすくなります。
日程変更メールの件名は、作法ではなく誤解防止の設計です。
最低限、次の要素を入れると迷いが減ります。
件名の基本形(組み立て)
ポイントは「お願い」より先に「何の用件か」が分かることです。
相手の受信箱で、予定を見返す導線になります。
冒頭でお詫びし、代替案を複数提示するのが基本
本文の冒頭は、まず相手の不安を止めます。
日程変更メールで相手が最初に感じるのは、「こちらの都合に振り回されるのか」という警戒心です。
だから冒頭は長くせず、次の順で一気に言い切ります。
ここで重要なのは、謝罪を厚くするよりも、すぐ候補日を出して相手の作業を減らすことです。
候補日が複数あるだけで、押し付け感が薄れます。
候補日は原則として次の形が安定します。
こうすると相手は「この中から選ぶ」返信ができ、やり取りが増えません。
締めは相手の主導権を残す一文で終える
最後に角が立つのは、締めが“決めてください”になってしまうときです。
こちらがお願いする立場である以上、相手の選択肢を残す締めが無難です。
締めの役割は次の2つです。
おすすめの締め方は、このどちらかです。
この一文があるだけで、相手は「断る」ではなく「調整する」モードで返信できます。
日程変更のメールは、丁寧さよりも“相手が動ける構造”が信頼を作ります。
角が立たない理由の伝え方は詳しさではなく粒度で決まる

日程変更で一番つまずきやすいのが「理由をどこまで書くか」です。
詳しく書くほど丁寧に見えると思いきや、長い説明は言い訳に見えやすい。逆に「都合が悪くなりました」だけだと、相手は不信感を持ちやすいでしょう。
ここで大事なのは、理由の“内容”より“粒度”です。
相手が調整できる程度に具体的で、かつ踏み込みすぎない。そのラインを作ると、どの案件でも迷いにくくなります。
理由は事実+影響だけで十分:守秘があるなら範囲を区切る
角が立たない理由は、基本的に次の2点だけで成立します。
ここまで書けば、相手は「やむを得ない事情なのか」「代替案を出せば進む話なのか」を判断できます。
ポイントは、事情を“説明する”のではなく、“判断に必要な情報だけ渡す”ことです。
理由の粒度の目安(ビジネスで使いやすい形)
- 社内会議が重なってしまい、当日は時間の確保が難しくなりました。
- 急ぎの対応が入り、予定どおりの実施が難しくなりました。
- 体調不良のため、当日の実施が難しい状況です。(詳細は不要)
守秘がある場合は、無理に濁して長くするより、範囲を区切って言い切る方が誤解が減ります。
守秘があるときの言い方(範囲を区切る)
- 社内都合により、当日は調整が難しくなりました。詳細は差し控えますが、日程を再調整できれば幸いです。
- 関係者調整が必要な案件が入り、当日の実施が難しくなりました。(事情の詳細は控えさせてください)
「詳細は差し控えますが」と一言添えるだけで、曖昧さが“隠し事”ではなく“守秘”として伝わりやすくなります。
避けたい言い方と直し方:私事、曖昧語、他責に見える表現
理由で角が立つのは、内容そのものより、相手が引っかかる要素が混ざったときです。
特に避けたいのは、次の3タイプです。
1)私事を出しすぎる(相手が反応に困る)
私事は、相手にとって踏み込みづらい領域です。
必要以上に共有せず、粒度を上げすぎない方が無難でしょう。
2)曖昧語だけで終える(不信感を生む)
「都合が悪い」だけだと、相手は緊急度が分からず、優先度が下がったのではと感じやすいです。
“時間が確保できない”など影響を一つ添えるだけで受け止め方が変わります。
3)他責に見える(相手に不満が残る)
他者のせいに見える表現は、相手の心証を一気に下げます。
理由は「誰が悪いか」ではなく「実施できない事実」に寄せるのが安全です。
相手の不安を消す一文:優先度が低いわけではないをにおわせる
日程変更を受け取った側が不安になるのは、「この予定は後回しにされたのでは?」という点です。
この不安が残ると、理由が適切でも角が立ちやすくなります。
そこで効くのが、最後に入れる一文です。
強く言い切る必要はありませんが、次のどれかを添えると印象が安定します。
ここでの狙いは「あなたの予定を軽く見ていない」というメッセージです。
理由を長く書かなくても、相手の感情面のつまずきが減り、調整が前向きに進みやすくなります。
候補日の出し方で印象は決まる:相手の判断負荷を最小にする
日程変更メールで最も効くのは、謝罪の言い回しよりも候補日の出し方です。
相手が「この中から選べばいい」と思えた瞬間に、やり取りは前に進みます。
逆に、候補日が曖昧だったり少なすぎたりすると、相手は社内外の調整をやり直すことになり、負担が増えます。
角が立つのは、その負担が“押し付け”に見えたときです。
ここでは、相手の判断負荷を最小にする候補日の出し方を、基本形から状況別まで整理します。
候補日は基本3つ:時間帯をずらし、所要時間も明記
候補日は「多ければ良い」わけではありません。
返しやすいのは、選択肢が整理されているときです。
最も安定するのは次の型です。
理由は単純で、相手が自分のカレンダーと照らし合わせやすいからです。
所要時間がないと、空きを確保できず、返信が遅れます。
候補日の出し方(見やすい並べ方)
- 〇月〇日(火)10:00〜10:30
- 〇月〇日(水)14:00〜15:00
- 〇月〇日(木)17:00〜17:30
※所要時間:30分/形式:オンライン
ここでのコツは、候補日を文章に埋め込まないことです。
箇条書きにすると視認性が上がり、相手の判断負荷が下がります。
こちら都合の時は選択肢を広く、先方都合の時は負担を減らす
候補日の最適解は、「どちら都合の変更か」で変わります。
同じ3案提示でも、温度感と出し方を変えると角が立ちにくくなります。
こちら都合で変更をお願いする場合(押し付けに見せない)
こちらがお願いする立場なので、相手の選択肢を広めに取ります。
例として、締め方はこの形が安全です。
- 上記以外でも調整可能ですので、ご都合の良い日時があれば併せてご指定ください。
- もしいずれも難しい場合は、〇月〇日以降でご都合の良い候補をいただけますと幸いです。
ここで重要なのは「相手に丸投げしない」ことです。
選択肢を出したうえで、合わない場合の逃げ道も用意します。
先方都合で変更になる場合(こちらが負担を引き取る)
相手側の事情で変わるときは、こちらが“動きます”の姿勢を見せると関係が崩れにくいです。
例
- ご都合の良い時間帯(午前/午後/夕方)だけでもご指定いただければ、こちらで候補日を組み直します。
- ご指定がなければ、ひとまず上記候補で進めさせていただければと存じます。
相手の都合であっても、責める言い方は避けます。
調整が前に進む形を作った方が、結果的に早く片づきます。
オンライン会議・訪問・面接など形式別に書く要素を変える
日程変更で混乱が起きるのは、日時だけでなく「準備が変わる」ケースです。
形式によって相手の確認項目が増えるので、書くべき要素を変えます。
オンライン会議(準備の抜けを防ぐ)
例
- 形式はオンライン(Teams)で、所要時間は30分を想定しております。URLは確定後にお送りします。
訪問・来社(移動と場所の調整が発生する)
例
- 形式は貴社訪問を想定しております。所要時間は60分ほどでお願いいたします。
面接・選考(相手が緊張しやすいので配慮を明確に)
例
- 誠に恐れ入りますが、選考日程の再調整をお願いできればと存じます。所要時間は30分を予定しております。
形式別に書く要素を整えると、相手は確認し直さずに済みます。
結果として返信が早くなり、日程変更でも角が立ちにくい流れが作れます。
状況別:件名・理由の粒度・候補日の出し方早見表

ここは、日程変更メールで迷いがちなポイントを一枚で整理するための早見表です。
状況によって「件名」「理由の粒度」「候補日の出し方」は変わります。
この表の狙いは、表現の綺麗さではなく、相手の判断負荷を下げること。
社内共有やブックマーク用に、必要最小限の情報だけを詰めています。
早見表
| シーン | 推奨件名(条件付き含む) | 冒頭1行(要件+お詫び) | 理由の粒度(最小限の言い方例) | 候補日の出し方 | 追加対応(必要な時) |
|---|---|---|---|---|---|
| 直前のリスケ(前日〜当日) | 【至急】日程変更のお願い(打ち合わせ名)※相手の判断が今すぐ必要な時のみ | 本日予定していた打ち合わせですが、日程変更をお願いできれば幸いです。直前のご連絡となり申し訳ございません。 | 急ぎの対応が入り、予定どおりの実施が難しくなりました。 | 代替案は少なくても「最短で可能な2〜3案」+所要時間。難しければ「本日◯時以降/明日午前」など幅で提示 | メールだけにせず電話・チャットで一言。関係者が多いならCCで周知 |
| 体調不良 | 日程変更(再調整)のお願い(打ち合わせ名) | 恐れ入りますが、予定していた打ち合わせの日程変更をお願いできますでしょうか。申し訳ございません。 | 体調不良のため当日の実施が難しい状況です。(詳細不要) | こちらから3案提示が基本。回復見込みが不明なら「◯日以降で調整」+相手指定依頼 | 当日の場合は一言フォロー。長引きそうなら見込みを後日連絡 |
| 社内都合(会議・対応が重なった) | 日程変更のお願い(打ち合わせ名) | 恐れ入りますが、◯月◯日の打ち合わせについて日程変更をお願いできれば幸いです。 | 急ぎの社内対応が入り、当日は時間の確保が難しくなりました。 | 押し付けを避けるため「3案+他でも調整可能」を添える。時間帯をずらす | 上長や関係者調整が必要なら先に社内で固めてから送る |
| 先方都合(相手から変更希望) | 日程再調整のお願い(打ち合わせ名)/日程の再確認 | 日程変更のご連絡ありがとうございます。改めて調整させてください。 | 変更のご事情、承知いたしました。(相手の理由を繰り返さない) | こちらが候補を作って提示し「選ぶだけ」にする。相手に負担をかけない | 参加者が多いなら再調整後に関係者へ一斉周知 |
| 交通遅延(到着が間に合わない/遅れる) | 【至急】開始時刻変更のお願い/【至急】日程変更のお願い(状況次第) | 交通事情により到着が遅れる見込みです。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。 | ◯線の遅延の影響で、到着が◯分程度遅れる見込みです。 | 「遅れて参加」か「リスケ」かの提案を先に出す。例:開始を◯分後ろ倒し可能でしょうか/難しければ別日で調整 | まず電話・チャットで即連絡。到着見込みは更新して共有 |
| オンライン障害(接続不可・回線不良) | 【至急】オンライン会議の開始変更/再調整のお願い | 通信状況により接続が不安定で、予定どおり開始が難しい状況です。申し訳ございません。 | 回線不良のため接続が安定せず、開始時刻を調整させてください。 | 「5〜10分待機→代替手段→別日」の順で提案。別日なら3案+所要時間 | 代替手段(電話・別ツール)を提示。URL再送が必要なら即対応 |
| 理由を詳しく言えない(守秘・人事・社内事情) | 日程再調整のお願い(打ち合わせ名) | 恐れ入りますが、日程の再調整をお願いできれば幸いです。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。 | 社内都合により当日の調整が難しくなりました。詳細は差し控えますが、何卒ご了承ください。 | 候補日は広めに3案+相手指定依頼。相手の不安を消す一文(重要事項なので確実に確保したい)を添える | 影響が大きい案件は、事前に上長へ共有し説明責任の線引きを決める |
補足
- 「【至急】」は、相手が今すぐ判断しないと困る場合に限定します。入れるなら本文でも「なぜ急ぐか」が分かるようにします。
- 候補日の提示が難しいときは、丸投げではなく「時間帯だけ指定してもらう」「◯日以降で相手の空きを伺う」など、相手の作業を分解すると角が立ちにくいです。
一言で角を取るコツは相手の作業に触れること
角が立たない一言は「丁寧語を増やす」より、相手の作業を想像して短く触れる方が効きます。
機械的に「お手数をおかけし」だけを足すと、かえって軽く見えることもあります。
ポイントは、相手が実際にやることに寄せることです。
- ご調整の手間を増やしてしまい、申し訳ございません。
- 関係者の再調整が必要となるかと存じます。ご負担をおかけし申し訳ございません。
- 直前のご連絡となり、ご予定の組み替えでご迷惑をおかけし申し訳ございません。
相手が負担に感じるのは、謝罪の回数ではなく“やり直し”です。
だからこそ、候補日を整え、返信を一回で済ませる設計が最大の配慮になります。
社外と社内で温度感と再発防止の書き方を変える
同じ日程変更でも、社外と社内では読まれ方が違います。
温度感を合わせると、無駄に重くしたり、逆に軽く見えたりします。
社外向け:要点優先、相手の作業影響を先に消す
社内向け:調整の早さ+運用の改善が評価されやすい
この表を手元に置いておけば、日程変更のたびに文章を悩まずに済みます。
次の章では、返信がないときや候補日が出せないときなど、現実に詰まりやすい場面の対処を整理します。
返信がない・直前すぎる・候補日が出せない時の現実解
日程変更メールは、型どおりに書いても詰まる場面があります。
典型はこの3つです。
ここで焦ってやると、角が立ったり、やり取りが増えたりします。
この章では、実務で事故りやすい局面を、現実的に前へ進める方法に絞って整理します。
返信がない時は催促ではなく確認に言い換える
返信がないときに不安になるのは自然です。
ただ、いきなり催促すると相手の反発を招きやすい。特に、こちら都合で日程変更をお願いしている場合は注意が必要でしょう。
ここで効くのは、目的を「返信してください」ではなく「支障がないかの確認」に変えることです。
相手を急かすのではなく、相手の状況を気遣う形にすると角が取れます。
まず判断:確認を入れるべきケース
- 会議や締切が近く、日程が決まらないと困る
- 関係者調整が絡み、こちらの準備が止まっている
- 相手が多忙で見落としの可能性が高い(上長・窓口など)
逆に、急ぎでないなら、半日〜1営業日は待つ方が無難です。
催促は“早いほど丁寧”ではありません。
角が立ちにくい「確認」の書き方(ポイント)
確認メールの文例(コピペ可)
- 念のための確認となりますが、先ほどお送りした日程再調整のご連絡はご確認いただけておりますでしょうか。ご都合が合わない場合は、可能な時間帯だけでもご指定いただければこちらで候補を作成いたします。
- ご多忙のところ恐れ入ります。日程変更の件、受信状況だけ確認させてください。もし候補日が難しければ、◯日以降でご都合のよい日時をご提示いただければ調整いたします。
この形にしておくと、相手は「急かされた」ではなく「助けられた」と感じやすいです。
結果として返信が返ってきやすくなります。
候補日が1つしか出せない時の書き方
候補日が出せないときに角が立つのは、相手に“決め打ち”を強いるように見えるからです。
候補が1つしかない場合でも、書き方で押し付け感は薄くできます。
ポイントは次の3つです。
1)制約を先に宣言する(言い訳ではなく条件提示)
- こちらの都合で恐縮ですが、今週は◯日のみ調整が可能な状況です。
2)代替の逃げ道を用意する(相手主導を残す)
- もし難しい場合は、来週以降でご都合のよい候補をいただければ調整いたします。
- ご都合が合わない場合、可能な時間帯(午前/午後)だけでもご指定いただければ幸いです。
3)所要時間と形式を明確にし、判断しやすくする
候補が少ないほど、相手は慎重になります。
だからこそ、判断材料(所要時間・オンライン/訪問)を揃えます。
候補日が1つのときの書き方例(コピペ可)
- 恐れ入りますが、こちらの都合により今週は◯月◯日(火)14:00〜15:00のみ調整可能です(所要時間60分/オンライン)。もし難しい場合は、来週以降でご都合のよい日時をご提示いただければ調整いたします。
候補が少ないときは、謝罪を増やすより、相手が判断できる情報を増やす方が誠実に伝わります。
当日・前日の変更はメールだけにせず手段を増やす
当日や前日の変更は、メールだけだと見落としリスクが上がります。
この局面で重要なのは、丁寧な文面より「確実に届くこと」です。
やるべきことはシンプルです。
連絡の順番(実務で安全)
このとき「至急」を使うなら、相手が今すぐ判断しないと困る理由がある場合に限ります。
そして件名だけでなく本文冒頭にも、急ぐ理由を短く添えると納得されやすいでしょう。
当日・前日の変更は、気遣いの言葉を増やすより、相手の予定が崩れないように確実性を上げる。
これが最も角が立ちにくい現実解です。
日程変更メールに関するよくある質問(FAQ)
日程変更は、型を知っていても状況次第で迷いが出ます。
ここではよくある悩みを、判断基準ごとに短く整理します。
Q1. 日程変更はどのくらい前に連絡すべき
A. 早いほど良いですが、目安は「相手が再調整できる余白があるうち」です。
日程変更は、相手の調整コストが増えるほど角が立ちます。
だから「何日前」という固定より、相手が動ける時間が残っているかで判断します。
目安としては次の考え方が実務的です。
一番避けたいのは、相手がすでに準備や関係者調整に入った後です。
気づいた時点で、候補日と所要時間を整理し、早めに出すのが安全でしょう。
Q2. 理由はどこまで書くべき。書けない時はどうする
A. 基本は「事実+影響」だけで十分です。詳しさより粒度を整えます。
理由を書きすぎると弁解に見え、短すぎると不信感が残りやすい。
この両方を避けるために、理由は次の形に寄せます。
理由を書けない場合は、濁すより「範囲を区切って言い切る」方が誤解が減ります。
- 社内都合により当日は調整が難しくなりました。詳細は差し控えますが、日程を再調整できれば幸いです。
加えて、相手の不安を消す一文を添えると角が立ちにくいです。
- 本件は重要事項のため、確実にお時間を確保できる日程で改めてお願いできればと存じます。
Q3. 件名に至急は入れていい。条件は
A. 入れてもよいですが、条件付きです。「相手が今すぐ判断しないと困る」場合に限ります。
至急は、相手の受信箱で優先度を強制する言葉です。
乱用すると信用を落とすため、次のいずれかに当てはまる時だけ使います。
使うなら、件名だけにせず本文冒頭にも急ぐ理由を短く書きます。
「至急」単体は避け、用件が分かる形にします。
- 【至急】日程変更のお願い(◯◯打ち合わせ)
- 【至急】開始時刻変更のお願い(オンライン会議)
Q4. 候補日を出しても返信がない。いつどう催促する
A. 催促ではなく「受信・確認できているかの確認」に言い換えると角が立ちにくいです。
タイミングは、急ぎ度で分けます。
確認メールのコツは、相手が返信しやすい形に整えることです。
- 念のための確認となりますが、日程再調整のご連絡はご確認いただけておりますでしょうか。もし候補日が難しければ、可能な時間帯だけでもご指定いただければこちらで候補を作成いたします。
返信がない理由は「忙しい」「見落とし」「社内確認中」が多いので、責める要素を入れないことが重要です。
Q5. 先方都合の場合もこちらが謝るべき
A. “謝る”より“配慮を示す”が正解です。相手の都合を尊重し、調整を引き取ります。
先方都合で日程が変わる場合、こちらが強く謝る必要はありません。
ただし、相手が気を遣っている可能性はあるため、トーンは柔らかく整えます。
おすすめは次の流れです。
例
- 日程変更のご連絡ありがとうございます。承知いたしました。こちらで候補日をいくつかご提示いたしますので、ご都合のよい日時をお知らせください。
相手に罪悪感を残さず、調整が前に進む形にする。
これが先方都合のときの最適解です。
まとめ|日程変更は理由の粒度と代案の出し方で印象が決まる
日程変更メールで信頼を落とすか、むしろ丁寧だと感じてもらえるかは、文章の上手さではなく設計で決まります。
相手が迷わず判断でき、返信が一度で済む形に整えることが、最大の配慮です。
件名で用件、本文で次の行動が分かる形にする
件名は「日程変更(再調整)」だと一目で分かる形にします。
本文は冒頭1行で要件を伝え、候補日と所要時間、形式まで揃えて相手の判断負荷を下げる。
これだけで、同じ内容でも角が立ちにくくなります。
理由は短く、相手が判断できる情報だけ渡す
理由は詳しさではなく粒度が重要です。
事実と影響だけを短く伝え、守秘があるなら範囲を区切って言い切る。
相手の不安が残りそうなら、優先度が低いわけではない一文を添えると印象が安定します。
候補日は相手が返しやすい形に整える
候補日は基本3案、時間帯をずらし、所要時間を明記します。
候補が少ないときほど、制約の提示と逃げ道の用意が大切です。
当日や前日はメールだけにせず、別手段で到達性を上げることが最も誠実でしょう。
ことのは先生よりひとこと

日程変更は、謝ることより相手が迷わない形に整えることが大切です。
理由は短くても構いません。候補日の出し方を工夫すれば、関係はきれいに前へ進むでしょう。


