「ご査収ください」の意味と使い方|失礼にならない例文・言い換え

「ご査収ください」は失礼?正しい意味と使い方|添付時の例文・言い換え・返信 敬語・ビジネス言葉

「ご査収ください」の意味と使い方|失礼にならない例文・言い換え

「ご査収ください」は、添付ファイルを送るときによく使われるビジネス表現です。
ただし意味を誤って使うと、不自然に聞こえたり、相手に負担をかける言い方になったりすることがあります。

この記事では、「ご査収ください」の意味と正しい使い方を、メールでそのまま使える例文つきで整理します。
あわせて、場面に応じて使える丁寧な言い換えや、避けたほうがよい使い方(NG例)も紹介します。

この記事で分かること

  • 「ご査収ください」の正しい意味と、使ってよい場面・避けたい場面
  • 目上・取引先に失礼に見せないための丁寧な言い換えと使い分け
  • 添付ファイル送付時にそのまま使えるメール例文(書類別)
  • 目的別に選べる「言い換え」早見表の見方(ご確認・ご参照・お目通し等)
  • 「ご査収ください」と言われたときの返信例(受領のみ/確認済み/修正あり)

  1. 「ご査収ください」の意味(まずここだけ押さえる)
    1. 査収の意味:調べて受け取る(確認+受領のニュアンス)
    2. 誰が使う言葉か:基本は送る側(受け取る側は返信表現へ)
  2. 使ってよい場面・避けたい場面(添付があるかが分岐)
    1. 使ってよい例:資料・書類・請求書などを送付し、確認して受け取ってほしいとき
    2. 避けたい例:口頭では使わない/文語寄りの表現
    3. 「ご査収ください」だけは不足になりやすい(何を見てほしいかを明確化)
  3. 目上・取引先に失礼にならない?(丁寧度の上げ方)
    1. 「ください」は命令に見えることがある(相手次第で印象が変わる)
    2. 丁寧にする言い換え:ご査収のほどよろしくお願いいたします/ご査収くださいますようお願い申し上げます
    3. 「ご確認ください」との使い分け(受領の意味が要るかどうか)
  4. 添付時にそのまま使える例文(メール本文の型)
    1. 基本テンプレ:送付の目的→添付物の明示→依頼文→締め
    2. ケース別:見積書/請求書/契約書/社内回覧(上司確認)/採用書類(履歴書等)
      1. 見積書(送付)
      2. 請求書(送付)
      3. 契約書(送付・確認依頼)
      4. 社内回覧(上司確認)
      5. 採用書類(履歴書等)
    3. 添付が複数・差し替え・容量が大きい時の書き方(誤解防止の一文)
      1. 添付が複数(見落とし防止)
      2. 差し替え(旧版の混在防止)
      3. 容量が大きい(未着・受信制限対策)
      4. パスワード付き(手順の混乱防止)
  5. 目的別「言い換え」早見表
    1. 使い分けの軸:確認だけ/確認+受領/ざっと目を通す/参照/保管
    2. 早見表
    3. 表の使い方:迷ったら「受領の意味が必要か」で選ぶ
  6. 「ご査収ください」と言われたときの返信(受領・確認・修正別)
    1. 受領のみ:受け取りました/確認します
    2. 確認済み・問題なし:確認しました、問題ございません
    3. 修正・不足あり:確認したところ一点だけ/再送のお願い(角が立たない書き方)
      1. 1)添付が見当たらない・開けない(再送依頼)
      2. 2)一点だけ確認したい(修正依頼ではなく確認から入る)
      3. 3)修正をお願いしたい(相手の負担に配慮して短く)
      4. 角が立ちにくい一文(便利なクッション)
  7. 間違いやすい類語の違い(ご検収・ご査証・ご確認)
    1. ご検収との違い(発注条件を満たすかのチェックの含み)
    2. ご査証との違い(漢字が似ているが意味が別)
    3. 一言ルール化:受領まで含むなら査収、確認だけなら確認
  8. よくある質問(FAQ)
    1. Q1|目上に「ご査収ください」は使ってよい?もっと丁寧にするなら?
    2. Q2|添付がURLだけのときも「ご査収」は使う?
    3. Q3|受け取った側が「査収しました」と返すのは自然?
    4. Q4|請求書・見積書で一番無難な一文は?
    5. Q5|添付の差し替えが出たとき、失礼にならない再送文は?
  9. まとめ|ご査収は「受領まで含む確認」迷ったら早見表で選ぶ

「ご査収ください」の意味(まずここだけ押さえる)

「ご査収ください」は、送付物(書類・データなど)を“確認したうえで受け取ってください”という意味のビジネス表現です。
ポイントは、単なる「受け取ってください」ではなく、“査=調べる(確認する)”+“収=収める(受領する)”のニュアンスが一緒に入っていることです。

そのため、添付ファイルや郵送物など、相手が受領し、内容も確認する前提のある場面で使うと自然にまとまります。


査収の意味:調べて受け取る(確認+受領のニュアンス)

「査収」は、簡単に言うと次の2つをまとめた言葉です。

  • 内容を確認する(調べる)
  • 受け取って手元に収める(受領する)

この2つがセットなので、「ご査収ください」を使うと、文面としては“受領のお願い”よりも少し硬く、事務的で改まった印象になります。
逆に言うと、気軽な連絡や雑談寄りの文面に混ぜると、そこだけ浮きやすい表現でもあります。

また、同じ「確認」を含む表現でも、違いがあります。

  • ご確認ください:確認に重点(受領は明示しない)
  • ご査収ください:確認+受領に重点(送付物が前提)

この違いを押さえると、言い換えの選び方も迷いにくくなります。


誰が使う言葉か:基本は送る側(受け取る側は返信表現へ)

「ご査収ください」は、基本的に送る側(送付する人)が使う表現です。
理由は単純で、「確認して受領してほしい」という依頼は、送付側の用件だからです。

一方で、受け取った側が返信で「査収しました」と書くケースもありますが、会話としては少し硬くなりやすく、状況によっては不自然に見えます。
受け取った側は、次のように目的に合わせて返信表現を選ぶほうが安全です。

  • 受領を伝えるだけ:「受領しました」
  • 内容も確認した:「確認しました」
  • 受領+確認+次アクション:「受領しました。内容を確認のうえ、対応します」

この「受け取る側の言い方」は、後半の「返信」パートで、場面別に整理します。


使ってよい場面・避けたい場面(添付があるかが分岐)

使ってよい例:資料・書類・請求書などを送付し、確認して受け取ってほしいとき

「ご査収ください」は、相手に対して「受け取ったうえで、内容も確認してほしい」というニュアンスを含む表現です。
そのため、基本は「添付ファイル」や「郵送物」など、相手が“受け取る対象”がある場面で使います。

使いやすい具体例は次のようなケースです。

  • 請求書・領収書・見積書など、受領と確認が必要な書類
  • 契約書・申込書など、内容確認が前提になる書類
  • 会議資料・報告書など、「確認して手元に置いてほしい」資料

例文(添付あり)

  • 請求書を添付いたします。ご査収ください。
  • 契約書(PDF)をお送りします。ご査収のほどお願いいたします。

ポイントは「相手側に確認・受領の作業が発生するもの」に限定して使うことです。


避けたい例:口頭では使わない/文語寄りの表現

「ご査収ください」は文語寄りで、会話で言うと硬く不自然になりやすい言葉です。
基本はメール・書面の表現として扱うのが安全です。

また、相手に「確認する義務」がないものを一方的に送る場面には向きません。
たとえば、売り込み目的のカタログ送付などに「ご査収ください」を使うと、押しつけ感が出やすくなります。

避けたい例(方向性)

  • ただの案内や参考共有(相手が確認しなくても困らないもの)
  • 口頭・電話・対面での依頼
  • 関係性や文脈的に「ご確認ください」で十分な場面(過度に硬い)

迷ったら「ご確認ください」「ご確認のほどお願いいたします」に寄せると、違和感が減ります。


「ご査収ください」だけは不足になりやすい(何を見てほしいかを明確化)

「ご査収ください」は便利ですが、単体だと情報が足りないことがあります。
相手が迷わないように「何を」「どこまで」確認してほしいかを、最小限だけ添えるのが実務的です。

入れておくと親切な補足

  • 添付物の名前(請求書、見積書、議事録など)
  • 数量(全1枚、2ファイルなど)
  • どこを見てほしいか(合計金額、日程、修正点など)
  • 期限(必要なときだけ)

例文(不足を防ぐ書き方)

  • 請求書(1枚)を添付いたします。金額をご確認のうえ、ご査収ください。
  • 修正版の資料を添付しました。差し替えのほど、ご査収お願いいたします。

この一手間で、「確認対象が不明で返しづらい」状態を避けられます。


目上・取引先に失礼にならない?(丁寧度の上げ方)

「ください」は命令に見えることがある(相手次第で印象が変わる)

結論から言うと、「ご査収ください」自体が直ちに失礼というわけではありません。
ただし、文章の短さや関係性によっては「言い切り=強め」に読まれることがあります。

特に、次の条件が重なると命令調っぽさが出やすいです。

  • 文が「ご査収ください。」だけで終わっている
  • 相手が目上・取引先で、距離がまだある
  • 依頼内容が相手に手間をかける(確認量が多い、対応が必要など)

対策はシンプルで、「前置き」か「目的の補足」を1つ添えるだけで、角が取れます。

例(柔らかくする)

  • お手数をおかけしますが、添付の資料をご査収ください。
  • 恐れ入りますが、添付の請求書をご査収ください。

「相手に手間がかかる点を先に認める」だけで印象が安定します。


丁寧にする言い換え:ご査収のほどよろしくお願いいたします/ご査収くださいますようお願い申し上げます

取引先や目上には、「ください」を避けた“依頼表現”に寄せると安全です。
丁寧度の目安と、使いどころを整理します。

丁寧度 標準(多くのビジネスメールで無難)

  • 添付の◯◯をお送りいたします。ご査収のほどよろしくお願いいたします。
  • お手数ですが、添付資料をご査収のほどお願い申し上げます。

丁寧度 高め(改まった相手・重要書類)

  • 恐れ入りますが、添付の契約書をご査収くださいますようお願い申し上げます。
  • お忙しいところ恐縮ですが、ご査収くださいますようお願いいたします。

丁寧度 最上級(かなり堅い。儀礼的な文面向け)

  • ご査収賜りますようお願い申し上げます。

ポイントは、丁寧にしようとして“文章を長くしすぎない”ことです。
「前置き+ご査収のほど」で十分に整います。


「ご確認ください」との使い分け(受領の意味が要るかどうか)

使い分けは、ほぼ次の1点で判断できます。

  • 受領まで含めてお願いしたい → ご査収(確認+受け取り)
  • 内容を見てほしいだけ → ご確認

具体例で見ると分かりやすいです。

ご査収が向く

  • 請求書・見積書・領収書・契約書など、受け取って処理や保管が前提の書類
  • 差し替え資料など、旧版と置き換えてほしい送付

ご確認が向く

  • 提案内容のチェック、文章の確認、日程の確認など「見る」ことが中心
  • 添付はあるが、受領のニュアンスまで強く言う必要がない場面

例(確認で十分なケース)

  • 添付の議事録をご確認ください。修正があればご連絡ください。

例(査収にしたいケース)

  • 請求書を添付いたします。ご査収のほどよろしくお願いいたします。

迷ったら「相手が受け取って処理するものかどうか」で決めると、ほとんど外しません。


添付時にそのまま使える例文(メール本文の型)

基本テンプレ:送付の目的→添付物の明示→依頼文→締め

「ご査収ください」は、添付物が何か相手に何をしてほしいかが明確だと、失礼に見えにくく実務でも使いやすい表現です。
以下はコピペしやすい“骨格テンプレ”です。

基本テンプレ(標準・汎用)

  • 件名:◯◯送付の件(ご査収のほどお願いいたします)
  • 本文
    1. いつもお世話になっております。◯◯の△△です。
    2. ◯◯の件につき、資料をお送りいたします。
    3. 【添付】◯◯(1点)
    4. お手数ですが、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
    5. ご不明点がございましたらお知らせください。よろしくお願いいたします。

短めテンプレ(社内・関係が近い相手)

  • ◯◯を添付いたします。
    お手数ですが、ご査収ください。
    どうぞよろしくお願いいたします。

丁寧寄せテンプレ(取引先・目上)

  • ◯◯を添付にてお送りいたします。
    恐れ入りますが、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
    何卒よろしくお願い申し上げます。

ケース別:見積書/請求書/契約書/社内回覧(上司確認)/採用書類(履歴書等)

用途別に、よく使われる形だけを厳選しました。
「添付名+依頼+次のアクション」が入ると、既読スルーや確認漏れも減ります。

見積書(送付)

  • 見積書を添付にてお送りいたします。
    お手数ですが、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
    ご検討のうえ、ご不明点がございましたらご連絡ください。

請求書(送付)

  • 請求書を添付にてお送りいたします。
    ご査収のほどよろしくお願いいたします。
    お支払い期日は◯月◯日となります。よろしくお願いいたします。

契約書(送付・確認依頼)

  • 契約書案を添付いたします。
    恐れ入りますが、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
    修正希望がございましたら、◯月◯日までにご連絡いただけますと幸いです。

※契約書は「査収」だけだと弱いことがあるため、期限やアクション(修正連絡)を添えるのが安全です。

社内回覧(上司確認)

  • ◯◯の資料を添付します。
    お手数ですが、ご査収のうえ、ご確認いただけますでしょうか。
    問題なければこの内容で進めます。

※社内では「ご査収+ご確認」を併用しても違和感が出にくいです。

採用書類(履歴書等)

  • 応募書類を添付にてお送りいたします。
    お手数ですが、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。
    何卒よろしくお願いいたします。

※応募は丁寧さが優先されるため、「ご査収ください」より「ご査収のほど」を推奨します。


添付が複数・差し替え・容量が大きい時の書き方(誤解防止の一文)

ここはトラブルが起きやすいので、一文追加するだけで事故を防げます。

添付が複数(見落とし防止)

  • 下記◯点を添付いたします。
    【添付】①◯◯ ②◯◯ ③◯◯
    お手数ですが、ご査収のほどよろしくお願いいたします。

差し替え(旧版の混在防止)

  • 先ほどお送りした資料に修正がありましたため、差し替え版をお送りします。
    【添付】◯◯(差し替え版)
    お手数ですが、本添付をご査収のほどお願いいたします。

容量が大きい(未着・受信制限対策)

  • ファイル容量の都合上、ダウンロードリンクにてお送りします。
    お手数ですが、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
    もし受信・閲覧が難しい場合は、お知らせください(別方法でお送りします)。

パスワード付き(手順の混乱防止)

  • セキュリティの都合上、添付ファイルはパスワードを設定しております。
    パスワードは別メールにてお送りしますので、ご査収ください。

目的別「言い換え」早見表


使い分けの軸:確認だけ/確認+受領/ざっと目を通す/参照/保管

結論から言うと、「受領(受け取ったこと)まで含めたいか」で第一分岐し、次に「精読してほしいのか/参照でよいのか」を決めると迷いません。


早見表

目的適した表現ニュアンス(硬い/一般的/丁寧度)使う場面(添付・郵送・回覧など)例文(1行)注意点
確認だけ(受領は問わない)ご確認ください/ご確認のほどお願いいたします一般的・丁寧(ほど〜で柔らかい)添付・本文URL・口頭後のフォロー「添付資料をご確認のほどお願いいたします。」受領の意味は弱いので、未着確認には不向き
確認+受領(受け取りまで含めたい)ご査収ください/ご査収のほどお願いいたします硬め・文語寄り・丁寧(ほど〜推奨)添付書類(見積書・請求書・契約書等)「請求書を添付いたします。ご査収のほどお願いいたします。」「ください」単体は命令に見える場合があるため、社外は“ほど〜”が無難
ざっと目を通す(精読までは不要)ご一読ください/ご一読のほどお願いいたします一般的・やや丁寧添付資料・案内文・共有事項「詳細は添付をご一読のほどお願いいたします。」「読め」は強いので、“ご一読のほど”に寄せると角が立ちにくい
丁寧に目を通してほしい(上位敬語)ご高覧ください/ご高覧賜りますようお願い申し上げます硬い・非常に丁寧取引先・目上向けの案内、パンフ・資料「資料をお送りいたします。ご高覧賜りますようお願い申し上げます。」日常業務メールでは硬すぎることも。相手と文脈を選ぶ
「読んだうえで判断してほしい」(検討含む)ご確認のうえ/ご検討のほどお願いいたします丁寧・実務向け見積・提案・社内承認「内容をご確認のうえ、ご検討いただけますと幸いです。」“検討”を入れると依頼が重くなるため、期限や次アクションを添えると親切
参照してほしい(読むより“見る”)ご参照ください/ご参照のほどお願いいたします一般的・丁寧リンク・添付・規程・手順書「詳細は下記をご参照ください。」参照は“読む”より軽い。精読が必要なら「ご確認」
必要時に確認できればよい(控え・保管)ご査収のうえお手元にてご保管ください/お納めください(物品)硬い・事務的・丁寧請求書・領収書・送付状・物品「書類をご査収のうえ、お手元にてご保管ください。」“保管”は指示に見えやすいので、社外は柔らかい依頼形が安全
社内回覧(上司チェック)お目通しください/ご確認いただけますでしょうか丁寧・柔らかい回覧・稟議前・ドラフト確認「お手数ですが、お目通しいただけますでしょうか。」「お目通し」は“軽く読む”寄り。重要箇所があるなら明示
受領だけ伝える(相手からの返信用)確認いたしました/拝受しました/受領いたしました丁寧(拝受は硬い)返信メール・受領連絡「資料を拝受いたしました。内容を確認いたします。」「ご査収ください」は受け手の返信には使わない(送付側の依頼表現)
カジュアルに共有(社内チャット等)共有します/ご確認お願いしますくだける・短いTeams/Slack/社内LINE「資料共有します。ご確認お願いします。」社外やフォーマル案件では避け、メールでは丁寧形に戻す

表の使い方:迷ったら「受領の意味が必要か」で選ぶ

迷ったときは、次の順で決めると早いです。

  • 受領(受け取ったこと)まで含めたい → 原則「ご査収(のほど)」
  • 受領は不要で、内容確認だけしてほしい → 「ご確認(のほど)」
  • 軽く読めば足りる → 「ご一読(のほど)」「お目通し」
  • 参照で十分(読むより見る) → 「ご参照」
  • かなり改まった相手・案内物 → 「ご高覧(賜りますよう)」

「ご査収ください」と言われたときの返信(受領・確認・修正別)

「ご査収ください」は送る側の依頼表現なので、受け取る側は同じ言葉で返さず、基本は 拝受(受領)+次の行動 で返すのが安全です。
返信は長文にせず、次のどれに当たるかで型を選ぶと迷いません。


受領のみ:受け取りました/確認します

まだ中身を見切れていないときは、まず受領だけでも返すと印象が安定します。あわせて「いつ確認できるか」を一言添えると、相手の不安も減ります。

社外向け(丁寧)テンプレ

  • 「資料を拝受いたしました。内容を確認のうえ、改めてご連絡いたします。」
  • 「請求書を拝受いたしました。本日中に確認いたします。」
  • 「契約書を拝受いたしました。確認後、明日正午までにご返信いたします。」

社内向け(簡潔)テンプレ

  • 「受け取りました。確認して戻します。」
  • 「拝受しました。今日中に確認します。」

添付が複数あるとき(誤解防止)

  • 「◯◯一式、拝受いたしました。順に確認いたします。」

確認済み・問題なし:確認しました、問題ございません

確認が終わって問題がない場合は、結論を先に伝え、必要なら次アクションまで書くと親切です。

社外向け(丁寧)テンプレ

  • 「資料を拝受し、内容を確認いたしました。問題ございません。引き続きよろしくお願いいたします。」
  • 「見積書を確認いたしました。記載内容に相違ございません。」
  • 「ご送付の契約書を確認いたしました。こちらで進めて問題ございません。」

次の行動まで添える例

  • 「確認いたしました。こちらで社内決裁に進めます。」
  • 「確認いたしました。◯月◯日までに押印のうえ返送いたします。」

社内向け(簡潔)テンプレ

  • 「確認しました。問題ありません。」
  • 「OKです。これで進めましょう。」

修正・不足あり:確認したところ一点だけ/再送のお願い(角が立たない書き方)

不足や修正があるときは、相手を責めずに 事実だけを短く示し、依頼を一つに絞る のがコツです。
特にメールはログが残るので、感情語や断定(ミスです、間違いです)は避けると安全です。

1)添付が見当たらない・開けない(再送依頼)

  • 「拝受いたしました。恐れ入りますが、添付の◯◯がこちらで確認できませんでした。お手すきの際に再送いただけますでしょうか。」
  • 「資料を拝受いたしましたが、ファイルが破損しているようで開けませんでした。可能でしたら別形式(PDFなど)で再送いただけますと助かります。」

2)一点だけ確認したい(修正依頼ではなく確認から入る)

  • 「内容を確認したところ、一点だけ確認させてください。◯◯の金額は◯◯円の認識で相違ないでしょうか。」
  • 「恐れ入りますが、◯◯の表記について確認です。AとBのどちらが正でしょうか。」

3)修正をお願いしたい(相手の負担に配慮して短く)

  • 「拝受いたしました。確認の結果、◯◯の箇所のみ修正が必要そうでした。お手数ですが、修正版をご送付いただけますでしょうか。」
  • 「確認いたしました。◯◯のページの会社名表記が旧名称になっておりました。可能でしたら修正のうえ再送をお願いいたします。」

角が立ちにくい一文(便利なクッション)

  • 「恐れ入りますが、念のため確認させてください。」
  • 「当方の見落としでしたら申し訳ありませんが、◯◯が確認できませんでした。」
  • 「お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」

間違いやすい類語の違い(ご検収・ご査証・ご確認)

ご検収との違い(発注条件を満たすかのチェックの含み)

ご検収は、納品物が発注内容どおりかを確認し、受領を確定するニュアンスがあります。
そのため「添付資料を見てください」というより、物品・成果物・作業完了の確認に寄る言葉です。

  • 例:納品物の確認をお願いしたい
    「納品物につきまして、ご検収のほどよろしくお願いいたします。」
  • 例:ファイル添付の確認をお願いしたい(検収は重い)
    「資料を添付いたします。ご査収(またはご確認)のほどお願いいたします。」

ご査証との違い(漢字が似ているが意味が別)

査証は、一般にビザ(入国査証)を指す語で、ビジネスメールの添付確認で使う言葉ではありません。
「ご査収」と字面が似ているため混同されがちですが、用途が完全に別物です。


一言ルール化:受領まで含むなら査収、確認だけなら確認

迷ったら、次の1行で整理すると事故が減ります。

  • 受け取り+中身の確認までお願いしたい:ご査収(文書・金品・添付物)
  • 内容の確認だけをお願いしたい:ご確認(一般的で硬すぎない)
  • 納品物が条件どおりかを確かめて受領確定してほしい:ご検収(成果物・納品の文脈)

補足として、「ご査収ください」は口頭だと強く響きやすく、主にメールなど文面で使われます。


よくある質問(FAQ)

Q1|目上に「ご査収ください」は使ってよい?もっと丁寧にするなら?

基本的には使えます。
ただし「ください」だけだと、相手や関係性によっては指示っぽく見えることがあります。
目上・取引先には、丁寧度を上げた形にすると安心です。

丁寧にする言い方(おすすめ)

  • 添付いたしました資料につきまして、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
  • お手数をおかけしますが、ご査収くださいますようお願い申し上げます。
  • 恐れ入りますが、ご査収いただけますと幸いです。

Q2|添付がURLだけのときも「ご査収」は使う?

原則としては、避けたほうが無難です。
「ご査収」は、金品・書類など“受け取って確認するもの”があるときに使う表現なので、添付がなくリンクだけだと違和感が出やすいです。
URLだけのときは「ご確認ください」「ご参照ください」などが安全です。

URLのみのときの例

  • 以下URLをご確認ください。
  • 詳細は下記リンクをご参照ください。
  • 念のため、リンク先の内容をご確認のほどお願いいたします。

Q3|受け取った側が「査収しました」と返すのは自然?

おすすめしません。
「ご査収」は基本的に“送る側が使う”表現で、受け取った側の返信は「受領」「拝受」「確認」などで返すのが自然です。

返信の言い方(用途別)

【受領のみ】

  • 資料を受領いたしました。ありがとうございます。
  • 確かに拝受いたしました。

【確認する(これから)】

  • 資料を受領いたしました。内容を確認のうえ、追ってご連絡いたします。

【確認済み(問題なし)】

  • 拝受いたしました。内容を確認し、問題ございませんでした。

Q4|請求書・見積書で一番無難な一文は?

相手に「確認してほしい」のか「確認+受領まで含めたい」のかで、無難な表現が変わります。
一般的には「ご確認」が広く安全で、受領ニュアンスまで求めたいときに「ご査収」を使うと整理しやすいです。

無難さ重視(迷ったらこちら)

  • 請求書(見積書)を添付いたします。ご確認のほどよろしくお願いいたします。

受領ニュアンスも含めたい(文語寄り・やや硬め)

  • 請求書(見積書)を添付いたします。ご査収のほどよろしくお願いいたします。

Q5|添付の差し替えが出たとき、失礼にならない再送文は?

ポイントは3つです。

  1. 件名で「再送/差し替え」を明確にする
  2. 何が差し替えか(書類名・版・日付)を一行で示す
  3. 謝罪は短く、相手の作業を迷わせない書き方にする

この型にすると、誤解が起きにくく、相手も処理しやすくなります。

件名例

  • 【再送】請求書(2026年1月分)差し替えの件
  • 【差し替え】見積書の送付(添付ファイル訂正)

本文テンプレ(そのまま使える)

お世話になっております。◯◯(会社名・氏名)です。

先ほどお送りしたメールの添付ファイルに誤りがありましたため、正しいファイルを再送いたします。
(差し替え対象:請求書/見積書/契約書 など、版や日付があれば併記)

お手数をおかけし申し訳ございませんが、添付ファイルをご確認のほどよろしくお願いいたします。

「どれを正にすべきか」迷わせない一文(必要なら追加)

先ほどの添付は破棄いただき、本メール添付をご使用ください。


まとめ|ご査収は「受領まで含む確認」迷ったら早見表で選ぶ

最後に要点だけ、行動に落ちる形で整理します。

  • 1分で判断
    受領の意味が要る →「ご査収」
    要らない →「ご確認」(迷ったらこちらが無難)
  • 目上・取引先には丁寧形も選択肢
    「ご査収ください」だけだと指示っぽく見える場合があるため、
    「ご査収のほどよろしくお願いいたします」などで命令感を薄めると安全です。
  • 迷ったら早見表から選ぶ
    目的(確認だけ/確認+受領/参照/保管)に合わせて、
    短い例文をそのまま当てはめれば、誤用と失礼のリスクをまとめて減らせます。

あわせて読みたい(メールで使う丁寧表現)

タイトルとURLをコピーしました